top of page

『緑茶すずしい太郎の冒険』週直日誌#5 「インタビュー女子会 前編」

こんにちは。『緑茶すずしい太郎の冒険』週直の中村です。『緑茶すずしい太郎の冒険』まであと1週間を切りました。チケットまだまだ発売中です。初日より徐々に埋まっておりますので、こちらよりぜひお買い求めください。また、ヤリナゲの割引については、こちらの記事でまとめましたので、ぜひ見てみてください。初日と翌日は、アプリ「チラシステージ」の「観劇モニター」を提示していただければ、300円引きで観劇できますので、ぜひご利用ください。

今回は、女性キャストの4人で女子会を開き、そこに中村ゆうた子がお邪魔しました。今回は5人の会話が入り混じっています。女子会らしい生々しさもあるかもしれないです。

また、出演者であり(劇)ヤリナゲ劇団員の中村あさきさんと、週直の中村が苗字が同じであるために、あさき、として表記させていただきます。ご了承ください。

それでは、お読みください。

(左から、中村あさき、伊岡森愛、國吉咲貴、三澤さき)

ーー今回、初出演のお二人(三澤さき・伊岡森愛)はどのようなきっかけでヤリナゲに出演することになったのですか?

(三澤さき)

三澤さき(以下、三澤):私は…ヤリナゲ主宰の越くんにナンパされたんですよね。2014年の王子小劇場の新年会で。その年に私が所属する「ゲンパビ」が王子小劇場で公演をしてて、そうしたらスタッフさんが軒並み、王子の賞(編注…王子小劇場で公演した団体を対象とした「佐藤佐吉賞」のこと。2014年にゲンパビは「積雨、舟を沈む」において、最優秀舞台美術賞、優秀照明賞、優秀音響賞、優秀宣伝美術賞を受賞した。)をもらったんですよ。その時、ゲンパビ主宰の阿部くんも、誰も王子小劇場に行けないから、賞状もらう係として行ったんです。 

それで、「あの、…すいません…」って越くんに話しかけられて、「ヤリナゲ、っていう団体をやっているものですけど…」って紹介されて。なんか、スピーチみたいなのを見て、興味を持ってくれたらしいんだけど、理由が全然わかんなくて。

國吉咲貴(以下、國吉):あ、でも、私はそのとき、新年会に行っていたので、三澤さんのスピーチを見てます。変だったの、覚えてます。内容じゃなくて立ち振る舞いが変な人で…やべえ!って思って。

三澤:…いや、だって、私の賞状じゃないし!

國吉:なんか、すごいやる気ない、というか、挙動不審な感じで、賞状もらってたんですけど、ピンクのタイツ履いてたんですよ。

三澤:それで、越くんと連絡とるようになって、「なんか、ゲンパビの公演があったら、見に行くので教えてください」って言われて、実際にゲンパビの公演を見に来てくれてもいて、 それで、去年の3月にやってた『スーサイド・イズ・ペインレス』を見たんですけれど、その時にとても面白かったんです。ラストに東京音頭が流れるところがあるんですけれど、あそこが面白すぎて。 それで、観劇後に結構余韻があったから越くんに挨拶したくなくて、それで、挨拶せずに帰ったあとに「出たい」っていう長いメールを送りました。その後も、お互い公演は見に行くけどちゃんと話したことは無い、って感じだったけど、今回、出ることになりました。

ーー最初の頃や『スーサイド』を見た頃と、現在の稽古を通して、越のイメージは変わりましたか?

三澤:…いや、まだ謎なんですよねー。人間性というか。稽古をやっている時は演出家の越さんでいるからいいんだけれど、そうじゃないときの越くんが未だによくわからなくて。

すごく消極的なことを言った後にいきなり突拍子もないことを言ったりもする。大枠としてこういう人かな、っていうのを捉えられない感じがありますよね。

ーー伊岡森さんの今回の出演のきっかけはなんでしたか?

(伊岡森愛)

伊岡森愛(以下、伊岡森):私は、ユース演劇祭のトライアル(編注…今回、ヤリナゲが参加している王子小劇場ユース演劇祭の参加団体による合同オーディションのこと)ですね。

中村あさき(以下、あさき):あ、そこについて、質問なんですけれど、今回って、ヤリナゲだけから声がかかったのか、それともヤリナゲを選んでくれたのか?が知りたいです。

伊岡森:お声かけはあったんですけど、日程的に出れなかったのもありました。でも、ヤリナゲのオーディションが一番面白かったですね。

他の団体さんは、オーディションの時間も限られているし、最初の説明やテキストを通して、「こういうことがやりたいんだろうな」というのは、結構提示してくれた気がするんです。それは、オーディション受ける方としても結構わかりやすくて。 だけど、ヤリナゲのオーディションは何すればいいのか、どうやって立っていればいいのかがわからなかった、というか。私は結構他の人がどういるのかを見るの好きなんですけれど、ヤリナゲの時は居方がみんな違う感じだったんですね。ぼそぼそとした人もいたら、快活な人もいて。

あと、越さんがワークショップを進めるたびに、どうでしたか?って聞いてくるのが怖くて、いや…どうですか?って、緊張してるに決まってるじゃん!って思って。最初とても怖かったです。

あと、今の稽古でも言ってるようなことだと思うんですけれど、オーディションなのに、「無理して投げなくてもいいよ」って、よく越さんが言うんですよ。でも、別のところで自分も演出をやる時があるんですけれど(編注…伊岡森さんは重惑という劇団の主宰)、自分がやっているときは、「無理なことでもどうにか解決して、投げてくれ」って言っちゃうんですけれど、越さんは、無理する、投げるということに対して、向き合っている人なんだ、って新鮮でした。 

ーーありがとうございました。もう少し、『緑茶』に関わった話題として質問を準備したいのですが…、実は、あまりここから先は決めておらず、母と子、や、結婚、妊娠など緑茶に関わったテーマで自由にトークできればな、、と…。

三澤:あ、じゃあ、なんか、理想の夫婦像というか、家族とかどう?

ーーありがとうございます。そのテーマ…「いずれ夫婦や家族を築きたいと思うか、またそれはどのようなものか?」ということで話をきいていきます。…ちなみに、三澤さんはどうですか?

三澤:私は……21、2くらいが一番結婚したかった。そこからどんどん、「もういいや」ってなって。いや、昔は早くあがりたかった、んですよ、いろんなことから。早く枯れたかった。縁側でじじいばばあになりたい、という願望があって。なんかもう・・大変だなぁ、生きるのが…って。ただただ、ひなたぼっこして1日終わるっていうのがとてもしたかったんです。今もしたいんですけど。(笑) でも、やっぱり、もう少しそこに至るまでに苦しまないといけないのかな、って。 それが生きるってことなのかぁとか(笑)いいこと言いたいわけじゃないですけど。

でも、その時も、結婚したいっていうよりも、なんか、おだやかな暮らしがしたいなぁ…っていう漠然としたものだったんですよね。今は、悔しいこととか、悲しいこととかがある分、嬉しいことも楽しいこともあるしなぁ、しょうがねえかあ、って気持ちになっている感じです。 

(左から中村あさき、國吉咲貴)

國吉:私は…うーん、なんか、全部やってくれるなら結婚したい。家事とか全部やってくれて。お母さんみたいな旦那さんならすごく結婚したいです。一番は芝居だから。 

三澤:デイトレーダーで株式とかやってる、みたいな?

國吉:あ、そうです。冗談じゃなく、昔、稽古場とか劇場に行く途中で「アラブの石油王とすれ違ってぶつからねえかなぁ」ってずっと思ってました。芝居でどんどんお金なくなってくから。

伊岡森:お金持ちと結婚したいって思ったことはあるんですけれど、今は…、そうですね。バイトの求人みたいなんですけれど、「お金があってやる気がある人」みたいな。(一同、しばらく笑ってから)

いや、正直、今ちょっとくらい小金持ちだからといって、ずっと金持ちである可能性は高くないかな、ーって、思うので、働く気、やる気がある人だったらいいなぁ、って。

あ、でも、私、面食いで…。塩顔の…田中圭とか、好きなんですよ。田中圭みたいな顔の一般人でも全然いいんですけれど…。

國吉:あ!塩顔すきそう!

伊岡森:いやー私もどちらかというと塩なので、しょうゆと結婚したら負けちゃう、って(笑)

あさき:私は…結婚願望はないんです。でも、ルパン三世はいいなぁ、素敵だなぁ、って、思いますね。理想とかじゃなくて、んもぉ!すごい好き!って感じなんですよね。

三澤:あーーーー、全部わかってて意識的に女にたらされてる、っていうタイプだよね、ルパン。しかも、それも楽しんじゃう感じ。

國吉:えー。私は次元がいい。え、あさきさんは、不二子みたいな女になりたいんですか?

あさき:あー、でも、それはある。ある方だと思う。國吉は多分、不二子みたいな女は嫌いだと思うけれど(笑)

國吉:いやー、嫌ですねー。

あさき:だって、楽しいときに楽しい人と楽しいことしたいじゃん。欲しいものは欲しいし、あー、いらないってなったら、ぽいってしたい。だから、ルパンがいい。ちょうどいい。私はあんまり、理想のなんちゃらとか、ないです。

ただ、空想の世界だけど、ルパンは好きなんだよね…。「なんで、そんな作戦練れてるのー」、っていつも思う…。

三澤:…いや、これ、続きは酒の席でやりましょうか…。

ーーあ、ありがとうございました…。

前編はここまでです。ヤリナゲに関わるきっかけから、それぞれの結婚と生活像まで、を伺いました。実はこの後も、演出助手の古田希美恵さんを含めて、トークは続いているのですが、女子会度が上がりすぎてしまい掲載できないことが多くなったので、カットしています。

次回は、家族のエピソードを伺っています。それぞれのエピソードから、親と子の話、家族の記憶、教育の話など様々なことに広がっていきました。ぜひ、お読みください。


記事一覧

bottom of page